むち打ち(頚椎捻挫)

 「むち打ち（頚椎捻挫）」とは、交通事故などで首に強い衝撃が加わることで起きるケガの総称です。特に追突事故などで、首が“ムチのようにしなる”動きをすることで、首の筋肉や靭帯、神経などにダメージが加わります。

首はとてもデリケートな部分で、頭の重さを支えるために常に負担がかかっています。その状態で突然の衝撃を受けると、骨には異常が見られなくても、深い部分の筋肉や神経に傷がつき、痛みや不調が現れることがあります。

むち打ちによる症状はすぐに出るとは限らず、数日後や数週間経ってから痛みや不調が出ることも多いため、「放っておけば治るだろう」と軽く見てしまうと、かえって長引く原因になります。

また、レントゲンなどの画像検査では異常が見られないことも多いため、病院では「異常なし」と言われたにもかかわらず、

• 首や肩の痛み

• 頭痛やめまい

• 倦怠感や吐き気
  などの不調に悩まされるケースも少なくありません。

こうしたむち打ちの症状は、筋肉・神経・自律神経のバランスが崩れることで起こっているため、体の深い部分にしっかりアプローチする施術が必要です。

交通事故のあと、首の痛み（むち打ち）だけでなく、

• 腰の痛み

• 手足のしびれ

• 頭痛、めまい、吐き気

• 倦怠感や集中力の低下
  などの不調が続いている方も少なくありません。

これらの症状は、一見むち打ちとは関係がなさそうに思えるかもしれませんが、事故による体への衝撃や精神的なストレス、自律神経の乱れなどが複雑に関わっていることが多いのです。

● 筋肉や関節の微細な損傷

事故の衝撃によって、筋肉や関節に小さな傷（炎症）ができている場合、痛みや重だるさとして現れることがあります。レントゲンやMRIでは映らないため、「異常なし」と診断されることもあります。

● 骨盤や背骨のズレ

強い衝撃によって、体のバランスが崩れ、骨盤や背骨が歪んでしまうことがあります。その歪みが原因で、首・腰・肩など様々な部位に痛みやコリが出ることがあります。

● 自律神経の乱れ

交通事故後は体が緊張状態になり、自律神経が乱れることで、めまいや頭痛・不眠・気分の落ち込みなどの不調が続くことがあります。これは「交通事故後症候群」や「自律神経失調」と呼ばれることもあります。

● 精神的ショックやストレス

事故の体験自体が強いストレスとなり、心と体のバランスを崩すことがあります。気づかないうちに、体がこわばったままになっている方も多くいらっしゃいます。